【仕訳例あり】ICOCA(イコカ)などの交通系ICカードのチャージって旅費交通費でいいの?

ICOCA(イコカ)便利ですよね、ICOCA。

東京ではSUICA(スイカ)が一般的に使われているかと思います。

ICOCAはSUICAと同じものでタッチで改札を通る事ができる交通系ICカードのひとつです。

これら交通系ICカードでは、電車を乗るとき以外にもコンビニでの支払いや自動販売機でジュースを買うことにも使えます

ICOCAにチャージしたタイミングで旅費交通費でいいの?

いろんなものの支払いにつかえてしまう交通系ICカードですが、券売機でチャージしてしまうので切符を買うのと同じ感覚で「旅費交通費」と仕訳けしてしまいがちです。

でもそうすると、チャージしたカードでジュースを買ったらどうすればいいのでしょうか?

いろいろと疑問が出てきますよね。

実はICカードにチャージのタイミングで旅費交通費として仕訳するのは正しくないんです。

交通系ICカードの仕訳例

では交通系ICカードの仕訳はどうすればいいのでしょうか。

悩ましい交通系ICカードの仕訳例を示します。

ICカードを取引に使うタイミングとしては2回あります

  1. ICカードにチャージする
  2. ICカードで決済する

仕訳・経理処理もこの2段階で考えていきます。

原則的な仕訳例

まずは経理的に正しい原則的な仕訳例を示します。

ICカードにチャージしたときの仕訳

山田くんはICOCAに1,000円チャージしました。

借方金額貸方金額
仮払金1,000円現金1,000円

ICカードで電車に乗ったときの仕訳

山田くんはICOCAで電車に乗りました。230円でした。

借方金額貸方金額
旅費交通費230円仮払金230円

ICカードでジュースを買ったときの仕訳

山田くんはICOCAで130円のジュースを買いました。このジュースはお客様用ではなく自分で飲むために買いました。

借方金額貸方金額
事業主借130円仮払金130円

ICOCAの仕訳がめんどくさい…

原則的な仕訳例を説明しましたが、非常に面倒です。

この仕訳をもっとかんたんにするには以下の前提をおいてチャージしたタイミングで経費にしてしまうということも考えられます。

交通系ICカードは交通機関利用にしか使わない

交通系ICカードは交通機関利用にしか使わないというルールを設けて運用します。

実際に電車やバスを乗るときにだけ使えば、いちいち二段階の仕訳をしなくても結果的に旅費交通費になります。

期末にICカード残高が残っていることもありますが、少額で恣意性がなく継続的に運用しているのであれば税務調査においても指摘される可能性は低いです。

ICカードにチャージしたときの仕訳

山田くんはICOCAに1,000円チャージしました。山田くんはICOCAは電車やバスに乗るときにしか使わないと決めています。

借方金額貸方金額
旅費交通費1,000円現金1,000円